岩手県一関市花泉町にある磐乃井酒造は、1917年に地元七つの村の175名が株主となり設立された、地域に根ざした酒蔵です。冬の農作業の代わりとなる雇用創出や、どぶろくの密造防止を目的に誕生し、現在も180名の株主に支えられる、珍しい地域企業型の蔵として存続しています。
岩手県産の米と地元の水を使い、11月から3月の冬季にかけて、杜氏佐藤竜矢氏と若手蔵人たちが丁寧に酒造りを行います。
主要銘柄の「磐乃井」は米の旨味を引き出しつつ、すっきりとキレのある飲み飽きしない味わい。
限定流通銘柄の「百磐」では県産の酒造好適米とオリジナル酵母・麹を用い、香り控えめで清らかな味わいを追求しています。
今も昔も、一関の地酒として地域とともに歩む蔵です。