倉本酒造のはじまりは1871年。奈良の小さな集落「都祁村」で、地域の人たちの暮らしに寄り添うようにして生まれました。当時は、今のように全国に流通させるのではなく、地元の各家庭にお酒を作って、直接届ける小さな蔵でした。
灘の酒蔵に卸す「未納税移出」の酒造りを行う一方で、地元の家庭にも直接届ける商いを、昭和の終わり頃まで続けていましたが、現蔵元になる前に、酒造りをやめるかもしれない、という時期がありました。
当時乳業メーカーに勤めていた7代目倉本 隆司氏が、「もう一度やり直したい」という想いから、継ぐことを決意。家庭への配達中心だった時代から、酒販店を通してより多くの人に届けるスタイルへと転換し、新たな一歩を踏み出しました。
小さな蔵だからこそできる、まっすぐで丁寧な酒造り。その精神は、今も変わらず受け継がれています。