旭日酒造は、明治2年(1869年)に島根県出雲市で創業した、150年以上の歴史を誇る酒蔵です。はじめは「白雪」の名で酒を醸していましたが、やがて「十旭日(じゅうじあさひ)」へと改称されます。これは、明治40年に山陰を訪れた東宮(後の大正天皇)に献上した酒が「天下一の美酒」と称され、「旭日」の文字を揮毫されたこと、そして当時の当主が信仰していた妙見山の守り紋「切竹矢筈十字」に由来します。
2013年には、地元の古川酒造から出雲大社の御神酒「八千矛」の銘柄も受け継ぎ、現在は二つの銘柄を大切に醸しています。
蔵は大正時代に建てられた風情ある土壁造りで、地域の自然や風土と深く結びついた営みを今に伝えています。現在の当主は、蔵元家で数えて11代目。酒造業としては5代目からの歩みであり、家業の背景や土地の歴史を丁寧にひもときながら、伝統と向き合い続けています。150年の時を超えて、出雲の町に息づく旭日酒造の酒は、今日も変わらぬ誠実さとともに醸され続けています。