愛知県半田市

伊東株式会社

『敷嶋』
伊東株式会社

21年ぶりに復活した「敷嶋」を醸す知多半島の酒蔵

伊東株式会社は代表銘柄「敷嶋」を醸す、愛知県半田市亀崎町にある酒蔵です。亀崎町は知多半島にあり、ユネスコ無形文化遺産にも選定されている「潮干祭」が有名でかつて醸造業と海運業にて栄えた町です。
創業は天明8年(1788年)。知多半島にはかつて多くの酒蔵が存在し、明治初頭には220もの酒蔵がありました。陸路の発達や増税により知多半島の酒蔵は衰退していきましたが、敷嶋を醸していた伊東合資会社はその後も中部地方で最大規模の製造量を誇っていました。しかし、清酒需要の低迷から平成12年(2000年)に廃業。敷嶋の名前は徐々に人々の中から忘れられていきました。
時は令和2年(2020年)。9代目伊東優は福持酒造場様のタンクを借り、敷嶋0歩目を製造。20年ぶりに敷嶋を製造します。翌年にはM&Aによる清酒製造免許再取得・移転を行い、敷嶋は21年ぶりに亀崎に復活しました。

敷嶋は「食の時間の価値を上げる」お酒です。様々な米を使い味の違いを出す無濾過生原酒、夏限定酒の「夏めく」等10~15種類のお酒を発売しています。
愛知県は清酒だけでなく、味噌・醤油・味醂・酢等醸造が全て盛んであり、味がしっかりしたものが多い地域です。そのため、これらの味を受け止めながら調和・下支えしつつ、上品な酸で締め、次の料理や次のお酒に手が伸びるような、食事を大事なひと時に変えるお酒造りを目指しています。

蔵元:伊東 優

1984年生まれ。愛知県半田市出身。一橋大学経済学部卒業後、2007年よりNTTドコモにて勤務。実家が中部地方で最大級の大きさを誇る酒蔵だったが、2000年に廃業。自身も醸造とは無縁の進路に進む。しかし、2014年祖父の死をきっかけに「自分の存在意義」を考え、酒蔵復活を決意し、2018年にドコモを退職。2020年、2021年と福持酒造場にて「敷嶋0歩目」「半歩目」を委託製造し、ブランドを復活。M&Aにより清酒製造免許を再取得、2021年12月より念願の半田市亀崎町にて酒造りを開始し「敷嶋1歩目」から新生敷嶋を多種展開する。2024年1月から歴史的複合施設「伊東合資」をオープン。醸造文化豊かな知多半島から「過去を尊重しつつ新たな食文化」の形成を目指す。

杜氏:中原 悠太