新潟県柏崎市

阿部酒造

『あべ』『スタ-シリ-ズ』『圃場別シリ-ズ』
阿部酒造

伝統×革新で拓く、楽しみながら圧倒的にうまい酒造り

廃業予定の蔵を阿部裕太が革新で伝統継承

阿部酒造は、文化元年(1804年)に新潟県柏崎市で創業した老舗酒蔵です。 ​創業当初は柏崎市中心部の上輪新田で酒造りを始め、明治時代に現在の安田地区へ移転しました。 ​代々の当主が杜氏を兼任する「内杜氏」制度を採用し、家族経営で酒造りを行い、地元銘柄「越乃男山」を醸していました。

2015年、廃業予定だった蔵に6代目阿部裕太が復帰し、新ブランド「あべ」を立ち上げました。若い蔵人と共に「リストランテの最初から最後まで」「常に発酵を楽しむ」「圧倒的にうまいを目指す」「常に挑戦者であれ」という製造方針を掲げ、製造数量を10年で10倍に拡大。

2021年からは酒蔵との接点を増やすため、伝統の「米麹」技術を活かした米麹甘酒ベースのクラフトコーラシロップを販売するノンアルコールドリンク事業を開始。
また、2017年以降、若手蔵人の育成にも注力し、主要卒業生には「LINNÉ」代表・今井将也、「haccoba」代表・佐藤太亮、「LIBROM」製造責任者・穴見峻平が名を連ね、現在も2名の研修生が技を磨いています。

日本海に面した自然環境豊かな宿場町、海運の町

​新潟県柏崎市に位置する阿部酒造。​柏崎市は日本海に面し、豊かな自然環境と肥沃な大地に恵まれています。​この地域は雪解け水が豊富で、清らかな水源が酒造りに適した条件を提供しています。​また、柏崎市は新潟県内でも有数の米どころであり、高品質な酒米の生産地として知られており、これらの自然環境と気候風土が、阿部酒造の酒造りを支える重要な要素となっています。​

さらに、柏崎市は歴史的に北国街道の宿場町として、また千石船による海運の町として栄えてきました。​このような歴史的背景が、地域の文化や人々の生活に深く根付いており、阿部酒造の酒造りにも影響を与えています。​地域の風土や文化を大切にしながら、伝統的な製法と現代的なアプローチを融合させ、高品質な日本酒を生み出しています。​

地域に根ざした酒造り

使用する酒米はすべて新潟県産で、五百万石や越淡麗、たかね錦、一本〆、越神楽など多様な品種を採用。中でも約70%は地元柏崎産の米を用いており、地元農家との連携も大切にしています。
仕込み水には柏崎の軟水を使い、まろやかな味わいを引き出しています。
また、自社で酵母を培養し、造りたい酒に合わせて適切な酵母を選定。米の旨味と酸のバランスを追求し、柔らかく深みのある酒質を目指し、搾りには、もろみを酒袋に詰めて槽でゆっくりと行う手間のかかる方法を採用し、通常の4倍の時間をかけて丁寧に仕上げます。
「圃場別シリーズ」では、地元圃場ごとの米の個性を活かし、地域資源の価値を高めるとともに、景観保全にも貢献しています。

4つの製造方針

阿部酒造は、常にお客様の「食前・食中・食後」といったシーンを想定し、リストランテの最初から最後まで楽しんでいただける多彩な酒造りを追求しています。
造りの過程そのものを楽しむ「常に発酵を楽しむ(Enjoy!!)」精神の下、やりたいことに挑戦し、工夫を重ねながら製造に励んでいます。
また、ただ「美味しい」に甘んじることなく、他社の10倍、100倍の努力で「圧倒的にうまい」酒を目指し、米の旨味と酸味を軸とした味わいを徹底追求。
さらに、日本酒業界の厳しい現状を踏まえ、かつて廃業の危機を経験したからこそ、常に挑戦者として成長を続け、地元柏崎への貢献を重視する姿勢を貫いています。

自然と共生し、次世代へ受け継がれる味わいへ

阿部酒造では、酒造りの副産物である酒粕を無駄にせず、地域資源として活用する循環型の取り組みを行っています。酒粕を肥料として再利用し、それを地元柏崎や周辺地域の田んぼに還元。そこで育った米を再び酒造りの原料として使うことで、「酒粕→肥料→米→酒造り」という持続可能なサイクルを築いています。この循環は、自然との共生と地域とのつながりを大切にする阿部酒造の理念を体現したものです。

さらに酒粕は、ノンアルコール商品や酒粕焼酎の開発といった新たな発酵の可能性にもつながっており、酒造りを軸に多様な価値創出を目指しています。こうした挑戦を通じて、阿部酒造は日本酒の未来を切り拓き、次世代へと受け継がれる味わいを追求し続けています。

加えて、2025年9月には新たな蔵を建設し、設備の移設も予定されており、より高い生産効率と品質の向上が期待されています。

蔵元:阿部裕太

1988年東京都生まれ新潟県育ち。阿部酒造の6代目蔵元兼製造責任者。趣味:酒造り。とにかく酒造りへの知的好奇心が爆発しています。最近は蒸溜の沼に足を突っ込みがち。ガジェットが大好物。故に酒蔵にもガジェットや新しいサ-ビスを導入して現場を混乱させるのが得意です。

 

杜氏:阿部裕太

1988年東京都生まれ新潟県育ち。阿部酒造の6代目蔵元兼製造責任者。趣味:酒造り。とにかく酒造りへの知的好奇心が爆発しています。最近は蒸溜の沼に足を突っ込みがち。ガジェットが大好物。故に酒蔵にもガジェットや新しいサ-ビスを導入して現場を混乱させるのが得意です。