1819年創業の三宅酒造は、兵庫県加西市・九会(くえ)地区で200年以上続く、家族のように地域に寄り添う酒蔵です。九会は『播磨風土記』にも豊かな稲作地帯として記されるほど、古くから米づくりが盛んな土地。朝夕の寒暖差が大きく、中国山地を源流とする万願寺川が流れ、1300年以上にわたり米が育まれてきた穏やかな農村地帯です。酒米・山田錦の名産地としても知られ、日本の酒造りを支えてきました。
九会の朝は靄がかかり、夕方には空がゆっくりと茜色に染まります。三宅酒造は、そんな日々の風景からインスピレーションを得て酒を醸し、主要銘柄「QA(クエ)」には、九会の朝の爽やかさと夕焼けの余韻が込められています。
酒づくりに使うのは、九会で育った山田錦と、同じ地の水だけ。蔵のそばを流れる万願寺川の向かいで育てられた米を100%使い、その米を育んだ水を仕込み水にしています。さらに、ポンプや機械式の搾り機を使わず、もろみに負担をかけないやさしい造りを大切にしています。九会の風土とともに歩む、ていねいな酒造りの蔵です。