柴田酒造場は、愛知県岡崎市の山間部で1830年に創業した酒蔵です。
花崗岩質の地質と豊かな自然が生み出す超軟水「神水(かんずい)」は、ドイツ硬度0.2ml/Lという稀少な水質で、助剤を使わずそのまま使用しています。軟水ならではの柔らかさを生かしつつ、欠点は技術で補い、しなやかで澄んだ酒質を追求しています。
原料米は地元の山間部で栽培される「夢山水」を中心に使用。この米は理想とする“キレイなお酒”に最適ですが、農家の高齢化は深刻で平均年齢は70歳を超えます。柴田酒造場では夢山水の価値を県外・海外へ届けることで、若い担い手が誇りを持てる農業を未来へつなぐことを目指し、2021年から自社栽培にも取り組んでいます。
主要銘柄「孝の司」を本質的な地酒として磨き上げ、全国ブランドへ育てることで地域へ還元したいという強い思いもあります。かつて庄屋として地域を支えた柴田家は、現在も蔵cafe一合や2025年オープン予定の一棟貸し宿を運営し、過疎化の進む地域で新たな価値と雇用を創出し続けています。