福島県大沼郡会津美里町

男山酒造店

『会津男山』 『回』
男山酒造店

再生の志でよみがえった“会津男山”

男山酒造店は、福島県の会津美里町にある創業1865年の老舗酒蔵です。
会津美里町では米作りがさかんで、360度見渡す限りの会津盆地の中に静かで広大な田園風景が広がっています。その風景の中に、蔵から車で5分くらいの場所に、八方除東北総鎮護、パワースポットでも有名「伊佐須美神社」があります。また名産としては、有名な焼き物「本郷焼」の窯元が多数あり、本郷焼をもとめて全国からお客様がやってきます。その他として、「会津馬刺し」、実の大きさで有名な「高田梅」、「みしらず柿」が特産品であり、豊かな文化が息づいている町です。

弊社の酒造りの歴史としては、江戸時代から酒造りをやっていたと文献に残っておりますが、今から約20年前に働いていた南部杜氏の体調不良と酒の売上低迷が重なり、やむなく製造を中止しました。そして先代社長の甥にあたる、現社長が蔵を復活させるという決心の元に退路を全て絶って、千葉県から移住し酒造りを再開いたしました。蔵を再生するにあたっては、ボロボロの蔵、古くて使用できない醸造設備、生活したことのない風土環境、気心が知れた知り合いもいない、酒造りもなにもわからない状況の中で、本当にたくさんの方々に助けていただき、酒造りを再開することが出来ました。
「初心」と「感謝」。これが弊社の酒造りの原動力であり、酒造りにおいて常に忘れてはいけないことだと思っています。これを踏まえた弊社の酒造りのコンセプトは、「人と人とを結ぶ輪を波紋のように重ね広げていくような酒を造る」です。時には気心が知れた仲間と楽しく飲み続けられるようなお酒。一人でほっとしたいとき、自分へのご褒美に飲むお酒。毎日の食事に必ずマリアージュできるような食中酒。大切な人との時間を彩れるような華やかなお酒。お客様がお酒の力を借りるシーンすべてに対応できるよう商品の酒質設計、ラインアップを考えています。

今後もいただいた御恩を常に忘れず、風土の恵みに感謝しながらお客様にわくわくするようなお酒を提供し続け、酒蔵としてできる新しいこと、役割に挑戦し続けていきます。

再生。会津男山。

蔵元:小林 靖

元IT系サラリーマン。母の実家が酒蔵で子供のころから会社を辞 めるまで、夏休みになると必ず遊びに行ってた場所でした。蔵は 約20年程前から酒の製造を中止し、昔に見た蔵人たちの活気はなく、 蔵の設備には段々ホコリがかぶっていくのを寂しく眺めていました。 今から8年前のある日、親族から「蔵を更地にしようと思っている」 ということを聞き、「自慢だった会津男山の蔵がいよいよ無くなっ てしまうのか」とサラリーマンの仕事をしながら悶々と過ごし、 とある日、「やはり蔵をなくしたくない」「会津男山を復活させる」 と決意し、私にやらせてほしいと手を上げました。 初心を忘れず、復活を助けていただいた方々の御恩を忘れず、 ひたすら愚直に酒造りをして今年で5造り目が経過いたしました。

杜氏:猪俣 一徳

"会津の蔵元で長年杜氏をし、全国新酒鑑評会では連続で金賞を
受賞する凄腕杜氏。今から19年前に杜氏業を引退するも、
6年前に地元で酒蔵を復活させる(会津男山酒造店)という
社長の熱意に根負けし、蔵再生を手伝うと決意。
杜氏業を復活し、今年で5年目を迎える。
また昭和60年頃、当時、杜氏だった猪俣は福島県全体の酒質を
向上させるには、まず福島県内部での技術の情報共有、発信、
そして後継者も育成できる組織が必要と考え、自ら発起人の一人
となり、まずは会津の7つの酒蔵で構成される「会津杜氏会」
を発足させた。自らも20年理事として会長を支えるとともに、
長年にわたり業界の発展・向上のため多大な尽力をした。
現在では、「会津杜氏会」は会津の領域を超え、県内の酒蔵にて
構成される組織となっており、県全体の酒質向上、
後継者の育成においても多大な貢献をしている。"